『approach』は建築だけでなく、都市・環境・暮らしなどの周辺を含め、人びとの営みに関わる幅広いテーマを特集として取り上げてきた。それぞれのテーマの背景には、個性的な人物、素晴らしい才能のアーティストや建築家、或いは強いリーダーシップでプロジェクトを推進する人などが存在する。建築界最大の巨匠と目されたル・コルビュジェ、当時91歳で新高輪プリンスホテルを設計した村野藤吾、20世紀のアメリカのデザインに多大な影響を与えたハーバート・バイヤー、亀倉雄策が「巨匠時代の最後の人」として思い出を綴ったイサム・ノグチ、故郷のスイス・ティチーノで自らの作品を語ったマリオ・ボッタ、世界でその才能が注目されている三宅一生、篠田桃紅、そして40年に亘り本誌の表紙を飾った石元泰博・・・・・・・。その他枚挙にいとまがない数々の才能溢れる各氏の活動と軌跡を紹介した。
① 1966 夏 ル・コルビュジェ(Le Corbusier 建築家 1887-1965)
② 1982 夏 村野藤吾(Togo Murano 建築家 1891-1984)
③ 1987 夏 ハーバート・バイヤー(Herbert Bayer 画家,デザイナー,写真家 1900-1985)
④ 1990 春 イサム・ノグチ(Isamu Noguchi 彫刻家,画家 1904-1988)
⑤ 1990 冬 マリオ・ボッタ(Mario Botta 建築家 1943-)
⑥ 1999 春 三宅 一生(Issey Miyake ファッションデザイナー 1938-)
⑦ 2001 春 エーリック・グンナール・アスプルンド(Erik Gunnar Asplund 建築家 1885-1940)
⑧ 2003 夏 槇 文彦(Fumihiko Maki 建築家 1928-)
⑨ 2005 春 石元泰博(Yasuhiro Ishimoto 写真家 1921-2012)
⑩ 2005 冬 篠田桃紅(Toko Shinoda 美術家 1913-)
⑪ 2008 冬 流 政之(Masayuki Nagare 彫刻家 1923-)
⑫ 2011 夏 シーザー・ペリ(Cesar Pelli 建築家 1926-)