宮城県本吉郡 「南三陸町」

南三陸町は、宮城県の北東部、本吉郡の南端、仙台市内から車で2時間ほどのところにあります。東は太平洋に面し、三方を標高300〜500mの山に囲まれており、海山が一体となって豊かな自然環境を形成、沿岸部はリアス式海岸特有の豊かな景観を有し、南三陸金華山国定公園の一角となっています。いわゆる町村合併により、2005(平成17)年に志津川町と歌津町が合併してできた町で、人口は約1万5千人(2012年12月現在)です。
2011年3月11日の東日本大震災では、高さ15.9mにも達した大津波による被害が甚大で、死者・行方不明者数838人、住宅・建物被害(全壊数+半壊数)は3316となっています(2012年10月31日現在 宮城県,復興庁HPのデータ)。志津川地区では、地盤が水平方向に約4m移動、約0.7m沈下したことが、GPS(全地球測位システム)により確認されています。

2014年3月24日撮影

航空写真 南三陸町 震災3年後 (2014年3月24日撮影)
提供:株式会社 写真企画

1994年5月7日撮影

2012年3月14日撮影

提供:株式会社 写真企画

南三陸町概要

■位置:東経141°27’ 01”/北緯38°40’ 29”
■面積:163.74平方キロメートル
■役場所在地:宮城県本吉郡南三陸町志津川字塩入77
■気象状況:年平均気温11.1℃/年間降水量1249.8ミリメートル

地震及び津波の概要

■被害の特徴:
地震の揺れによる被害は比較的小規模だった一方、津波による被害が甚大でした。浸水深が最大20mを超える津波により海岸沿いの低地にある市街地や集落、農地などはほぼ浸水し、家屋や漁船などはほぼ流失しました。低地にあった公共施設はほぼ流出し、行政機能が一時的に麻痺しました。
幹線道路や鉄道、橋梁などが損壊し、数ヶ月にわたり公共交通網が分断されました。地震により約70cmの地盤沈下が発生したため、満潮時には海水による浸水が発生しています。

■地震発生日時:平成23年3月11日(金)午後2時46分頃
■震源:三陸沖(北緯38度6分12秒、東経142度51分36秒)
■震源の深さ:約24km
■地震の規模:マグニチュード9.0
■断層:長さ(約450km)、幅(200km)、すべり量(最大約20〜30m)
■震度:志津川 震度6弱、歌津 震度6弱(最大震度は宮城県北部で震度7)
■津波警報発表:3月11日(金)午後2時49分 大津波警報 発表
■津波警報解除:3月13日(日)午後5時58分 津波注意報 全て解除