渡邉研司賞

中川 雄大

中川 雄大
夕闇迫る中、シェル構造の優美なシルエットの駒沢体育館前でバレーボールが上がった一瞬を捉えた信じられない構図に感動しました。1964年の東京オリンピックで東洋の魔女、日本女子バレーが金メダルを獲った会場として、建築家芦原義信氏が設計・改修しており、半世紀以上前に行われたバレーの試合で打ち上げられたボールが空に浮かんだ錯覚を起こしました。(渡邉)

長嶋 泰之

長嶋 泰之
よくある、空を背景に見上げた東京タワーではなく、逆にタワー上階から道路地面を背景に見下げるという新鮮で大胆な構図に感動しました。一瞬、天と地が入れ替わったような錯覚を覚えるとともに、ダイナミックな鉄骨構造によって、光と影が織りなす軽やかなリズムを見事に表現している作品だと思います(渡邉)

小橋 健一

小橋 健一
建築家山田守が、関東大震災の後の復興計画の一環で設計にあたった永代橋を、自転車で走り抜けるマスク姿の女性を入れながらスピード感を出し、橋梁の流線型を最大限に生かすためにダイアゴナルな構図に納めた技量は素晴らしいと思います。また当時の橋の特徴であるリベット鋲が橋梁とタワーのデザインの共通性を感じさせます。(渡邉)